2018/02/16
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
津波避難に自転車を!
災害時に発電できる自転車も!
こちら、エアロアシスタントは、災害時にも役立つ発電できる自転車なのです。
http://www.aero-life.jp/aero/index.html
この自転車のモードは3つあります。
●通常モード:アシスト1:1、下り坂で自動充電(家庭での充電必要)
●パワーモード:アシスト1:2※、下り坂で自動充電(家庭での充電必要)
●充電走行モード:アシストゼロ、充電のみのモード(家庭での充電不要)
(※パワーモードはアシスト力が2倍。時速10kmまで)
自動充電というのは、下り坂の惰性走行時に充電される仕組みです。何故自動充電できるのかというと、モーター部分に回生モーターと言われるものを使用しているからなのです。
出典:AIRO LIFE http://www.aero-life.jp/product/2016-17_vol1.pdf
回生モーターは、新幹線にも使われているモーターです。ペダルを漕がずに惰性で走っている時や、坂道を下る時、モーターは発電機になってしまうのです。
どういうことかというと、モーターと発電機の仕組みは同じなのですが、力の使い方が逆なのです。モーターは磁石と電気を使って力を作っている(フレミングの左手の法則)のです。発電機は磁石と力を使って電気を作っているのです(フレミングの右手の法則)。
惰性走行や下りでは、力をもらってしまうので、電気を使うのではなく作り出す発電機になってしまうのです。そこで、今までは電気を熱に変える回生抵抗という部品を使って発生した熱を捨ててしまっていたのです。これを再度バッテリーまで戻してあげて、電気として再利用できるようにしたのが回生モーターです。走りながら充電できるので、走行距離を伸ばすことができるのです。
そして、回生モーターを使った電動自転車は他にもあるのですが、このエアロアシスタントの面白いところは、モーターが後輪についているところです(他のメーカーで回生できるものはたいてい前輪についています)。
後輪にモーターがあると、両立スタンドで自転車をとめた状態で、ペダルを漕いで発電することができます(発電したものを携帯などに使う場合は別売りの二次アダプターの購入が必要です)。メーカーの表示では、20キロ走行してフル充電となった場合、携帯電話の通話時間は5日と10時間連続通話可能な電力とのことです。
また、充電走行モードでは、アシスト機能がオフになりますのでダイエット&発電器具としても使えるかも(笑)。
オプションでチャイルドシートをつけたり、パンクしないタイヤをつけたりできるので、日常使いできて、災害時役立つというのが嬉しいですよね。
ちなみに充電がなくなってもそのまま普通の自転車として走行できます。そして、回生モーターは下り坂で、モーターが発電機となり、発電の抵抗で、ブレーキをかけたような状態になります(回生ブレーキ)。感覚としては車のエンジンブレーキのような感じです。手だけのブレーキがおぼつかなくなる急坂道でも自動でスピードをおさえてくれるので、こどもを乗せているという方には嬉しいメリットになります。でも、下り坂でもっともっとスピードを出したいという人にはデメリットになります。
また、通常の充電器では、充電回数が増えるたび、一回の充電で走行できる距離が短くなるためバッテリーの劣化は早くなりますが、回生充電はゆっくりと継ぎ足し充電を行う為、充電回数が増えてもバッテリーに与える影響がほとんどないとのこと。
ただ、電動アシスト自転車自体、重量があるものです。ロードバイクの3倍近くあります。知らない方も多いのですが、ペダルを踏まないと電動でアシストしてくれません。だから、災害時、押してあるくことが想定されることが多ければ、重さが避難のマイナスになります。
だからこそ、普段使っていて、津波避難の道も試してみて、乗りこなせていることが災害時、とても重要になります。
その他、いつか特集したいですが、運転免許を返納した方でも乗りやすい自転車がでてきていたりと、自転車の可能性は広がっています。
ということで、自転車での避難のイメージを共有してくれる方が増えたかなと思うのですが、いかがでしょうか。
みなさんの地域で想定される津波を調べて、避難できそうな道を実際に自転車で走ってみて、何ができるか、どうすれば早く安全に避難できるか考える機会にしていただければ嬉しいです。
(了)
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