2018/06/15
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
では、学校内ではどのように検討されていたのでしょうか。判例によると
とあります。議論はされていたけど、結論は至っていなかったのですね。その後、判決は時系列にそって、学校周辺でどのような警報が出されていたかが記載されています。
その後、判決の文章は揺れが収まった直後から午後3時30分までの大川小学校内の様子についての記載になります。他の部分はななめ読みでも構いませんが、以下は、辛い事実ですが、しっかり記憶にとどめなければと思っています。
地域の方と先生の間でこんなやりとりがあったのですね。この部分、のちに検討されることになるので、覚えておいてください。
当時,大川小学校付近では,平地に積雪はなく,曇空の下,みぞれや 雪が,積もらない程度に断続的に降る天候であった(甲A80,乙1[5 8])。
天候の悪い中で、様々な状況に対応する学校側の様子が目に浮かびます。その後判例は、どの時点で津波が大川小学校に到来する危険を感じたかの検討に移ります。
先頭の広報車が津波を実際に見て、広報しながら引き返してこられたのですね。
原告と被告で主張する時刻が違ったのですね。地裁判決は遅くとも午後3時30分ごとまでには、この広報車が小学校前を通過していたと事実認定しています。
この部分の、走らず列を作って避難した点についてはのちほど、判断されていくことになるので、意識して読んでみてください。
ここはもう何もコメントできまません。
この後、地裁は、注意義務違反があったか検討していきます。
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