2018/06/22
激甚化する水害への対策を!
高潮で23区の3分の1浸水も
東京都が3月30日に策定した「想定し得る最大規模の高潮による浸水想定区域図」。1000~5000年に1度の台風と高潮、さらには河川での洪水や堤防決壊による被害を見込んだものではあるが、23区の約3分の1にあたる約212km2が浸水すると想定。東部を中心に浸水域は17区に広がり、墨田区や江東区では最大浸水深さ10m以上となるという衝撃のものだった。浸水被害にどう備えるべきか。元東京都および江戸川区職員で公益財団法人リバーフロント研究所の技術参与・土屋信行氏に話を聞いた。
土屋氏は東京の現在の特徴として「埋め立てによる人工島が増えて地形が昔と変化していることで越流が生じやすくなっている」と説明。台風の低気圧で生じる高潮により、波も含め東京湾は4~5mの高さの水が沿岸を襲う可能性がある。「これまで都には高潮と外水被害を組み合わせた被害想定がなかった。特に海から河川への遡上についてはほとんど考慮されてこなかった。3月の浸水想定は港湾局と建設局の垣根も越えていいものができたと思う」と評価。一方で「浸水というのは東京都だけでおさまるものではなく、区市町村境だけでなく県境をまたいだ広域での考え方が重要となる。また地震と違い気象情報である程度発生の予測はつくので、情報が入ればすぐ避難行動などをおこせる体制作りが必要」と土屋氏は指摘する。
激甚化する水害への対策を!の他の記事
- 浸水区域従業員を職場で受け入れが必要
- 水害に脆弱な東京、企業はBCP策定を
- 政府と東京都など、水害広域避難検討会
- 内閣府、水害・土砂災害対策の手引き
- 対策による水害リスク軽減見える化へ
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/29
-
-
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方