被災した和倉温泉のホテル(1月6日撮影)

1月6日、富山県高岡駅前のホテルは大きな荷物を持った人や作業服を着た人が受付で列を作っていた。「普段なら落ち着いている時期」とフロント係の女性はこぼす。令和6年能登半島地震では震度5強を観測し、多くの家屋が被害を受けたが、比較的新しいホテルは被害を免れた。しかし、地震の直後はそれまでの予約が相次いでキャンセルに。がっかりする暇もなく、今度はそれをはるかに上回る申し込みの波が押し寄せた。宿泊客は、東京や大阪、近県からのメディアや医療関係者、専門家、電力・ガス・水道といったインフラ業者、配送業者など、いずれも能登半島地震に関する仕事の関係者だという。