2013/06/21
防災・危機管理ニュース
地下水ろ過システムや工業用水道の浄化処理システムなど水処理設備の製造・販売・メンテナンスを行う株式会社ウェルシィ(東京都千代田区)はこのほど、事業継続マネジメントシステムの国際規格であるISO22301:2012を取得したことを発表した。認証機関は一般財団法人日本品質保証機構。
災害時、電気やガス、水道といったライフラインをどのように確保するかは常に優先課題として挙げられる。水道については、東日本大震災の際に最大で3カ月間にわたり断水した地域があるなど、被害が長期化する事例がみられた。
同社の地下水膜ろ過システムは、公共水道と地下水を併用することで災害の被害を受けにくい安定した水道システムを提供できる。非常時に万全の体制が求められる病院や介護施設などで導入が進んでいるという。また、公共水道のみのシステム導入前より維持コストが安くなるメリットがあり、温度が一定に保たれることでエネルギー削減が図られ環境にも配慮できるという。
同社管理本部は、「PDCAサイクルのマネジメントシステムを導入することで、ライフライン事業者として、今後もより一層安定した水道供給の実現を目指したい」と話した。
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