2025/07/24
防災・危機管理ニュース
警察庁は24日、参院選の警備対策の実施状況を公表した。街頭演説の襲撃を予告するようなネット上の投稿を889件確認し、会場の手荷物検査などで刃物類140点を発見したという。実際に候補者らに危害が加えられた事案はなかった。
安倍晋三元首相銃撃事件などを踏まえ、警察庁は単独でテロを行う「ローンオフェンダー」の情報を集約する「脅威情報統合センター」を参院選で初めて設置。SNS投稿や不審者情報を分析し、犯罪の未然防止や警備に生かす態勢を整えた。
同庁によると、サイバーパトロールや通報で、SNSやネット掲示板上の「危険な投稿」を6月16日~今月19日に889件確認。13日に岸田文雄前首相の公式X(旧ツイッター)に「(演説に)来たら殺す」などと連続で書き込んだ千葉県の40代男性を特定し、同県警がその日に接触するなど、切迫度に応じた対応を取った。
担当者は「結果的に実行可能性が高いものはなかったが、情報共有で効果的な対応ができた」と話した。同庁は今後も選挙で同様の態勢を取る方針だ。
〔写真説明〕街頭演説で参院選での支持を訴える立憲民主党の野田佳彦代表=19日、東京都内(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方