【ニューヨーク時事】米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」は17日、世界で今年6~8月に健康を脅かすほどの「危険な暑さ」が気候変動により長期化したとの分析結果を発表した。日本は危険な高温に見舞われた日数が62日と期間中の7割近くに上った。
 分析は240の国や地域、離島、940の都市が対象。過去30年(1991~2020年)に各地で観測された気温のうち、高い方の1割と残り9割の境目となる温度を危険な暑さの基準に設定した。基準を超える気温では人々が適応できず、熱中症などのリスクが高まると指摘した。
 国別で危険な暑さの日数が最も多かったのは、カリブ海の島国ジャマイカの74日。うち59日は気候変動が原因とされる。日本の62日は世界で7番目に多く、うち22日で気候変動の影響が認められた。 
〔写真説明〕気温45度を表示する薬局の看板=7月2日、フランス北東部チオンビル(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)