電気自動車からの給電で照明を点灯させた東京都練馬区の実験

どんなクルマからも電気は取れる

各地の台風で被害が相次いでいます。まだ発生する可能性もありますので、風速の話をひとこと。風速でいくら危険を説明しても伝わりにくいと思っていましたが、風速を4倍にして、1割引にすると時速に簡単に暗算できることを発見しました(正確にはうちの家族が)。風速50メートルだと50×4=200。200から1割の20を引くと、時速180キロとすぐ計算できます。時速で言われると、実際に起こることがイメージしやすいので、みなさんの防災講座でも使ってみてくださいね!

さて、台風15号では長期にわたる停電が問題になりました。そんな時、「うちのクルマから電気ってとれるの?」「どうすればいいの?」という声を多くお聞きしました。詳しい人はやたらと詳しいけど、V2Hとか、プラグインハイブリッドとか、どこの宇宙語? としか思えないですよね! そこで、せっかく持っているクルマを活用できるよう、リスでもわかる車からの給電の仕方、そして、今後、長期停電が起こった時に備えておいた方がいいものは? ということについて書きますね(もたもたしているうちにネットでも大分情報が出てきたようにも思いますけど、初心者向けとして説明します!)。

まず、どんなクルマでも電気を取ることができます。クルマにUSBを直接差し込む場所があれば、そこにUSB対応の充電ケーブルを差すことで、スマートフォンを充電できます。また、シガーソケットなるものを見たことがありますか? 今は、アクセサリーソケットと呼ばれることもあります。
↓こんなのです。

 

このシガーソケットには12V(ボルト)の直流の電流が車の配線とつながって流れています。昔はたばこに電熱で火をつける装置として使われていたから、シガーソケットという名前なんですって。でも、今は、ここから電気がとれるので、様々なものとつなぐアクセサリーソケットという名前で呼ばれるようになっています。

車によっては、「ここにもあったのね!?」という場所に隠れていることもあるので、クルマのトリセツで確認してみてくださいね。ほとんどのクルマに装備されています。

このシガーソケットに、USBソケット変換アダプター(カーチャージャー)を購入して差すだけで、USB充電対応のスマートフォンやタブレット端末の充電ができるようになります。

USBソケット変換アダプター(カーチャージャー)

ただし給電は、エンジンキーが「ACC」の位置にあるか、エンジンがかかっている時でないと行われません。「ACCって何?」という方は、「ラジオが聞ける状態」と思ってください。道路が使える状態であれば、買い出しに行きながら給電できるので、アイドリング音がうるさくなくていいですね。