北海道開拓の父、米国人ケプロン
薩摩閥の横暴、開拓使官有物払い下げ事件
高崎 哲郎
1948年、栃木県生まれ、NHK政治記者などを経て帝京大学教授(マスコミ論、時事英語)となる。この間、自然災害(水害・土石流・津波など)のノンフィクションや人物評伝等を刊行、著作数は30冊にのぼる。うち3冊が英訳された。東工大、東北大などの非常勤講師を務め、明治期以降の優れた土木技師の人生哲学を講義し、各地で講演を行う。現在は著述に専念。
2019/10/07
安心、それが最大の敵だ
高崎 哲郎
1948年、栃木県生まれ、NHK政治記者などを経て帝京大学教授(マスコミ論、時事英語)となる。この間、自然災害(水害・土石流・津波など)のノンフィクションや人物評伝等を刊行、著作数は30冊にのぼる。うち3冊が英訳された。東工大、東北大などの非常勤講師を務め、明治期以降の優れた土木技師の人生哲学を講義し、各地で講演を行う。現在は著述に専念。
「北海道の雄大な景観(ランドスケープ)にはアメリカ的な雰囲気が感じられる」。こう語る内外からの観光客が少なくないという。なぜか? 明治維新以降、北海道の開拓・殖産興業・高等教育はお雇いアメリカ人が中心となって推進されたのである。ここに他府県とは異なる大きな特徴がある。その中心人物こそがホーレス・ケプロンなのである(以下、「北海道の歴史」(山川出版社)、「お雇い外国人 建築土木」(村松貞次郎)などから引用する。
◇
明治元年9月8日(西暦1868年10月23日)、徳川幕府が崩壊して明治の世になったものの、会津藩をはじめ東北諸藩の叛乱(戊辰戦争)があって、戦火はついに蝦夷地(現北海道)に及んだ。一方で、ロシアの樺太への進出は日を追って激しさを増していた。そのため、明治新政府は1869年(明治元年)4月、箱館(現函館)裁判所を置いて北海道の新政を行うことにした。
その間、東北の内乱は相次いで鎮圧されたが、敗軍の将兵は旧幕臣榎本武揚や同大鳥圭介らの率いる幕府脱走兵と合流して箱館を占領し、松前藩を陥れて五稜郭を本営として独立政権を打ち建て、薩長閥の明治新政府に対抗しつつあった。新政府はその威信にかけても旧幕府勢力を打倒しなければならなかった。翌年5月には精兵多数を送り込み、五稜郭を落城させて戊辰戦争は終結した。
政府は1869年(明治2年)7月、開拓使を設置し、8月15日には蝦夷地を「北海道」と改めて開拓事業に着手した。
同年9月、開拓長官東久世通規禧(みちとみ)は判官島義勇らを伴って箱館に到着し、箱館の名称を函館に改め、開拓使出張所を設置した。札幌には本府建設のために島判官が派遣された。全道の開拓拠点として、ロシア南下の脅威からいっても、北海道南端の函館よりも石狩平野に位置する札幌が本府(「北の守りの拠点」)として最適と判断された。
翌明治3年(1870)5月、薩摩閥の雄黒田清隆が開拓次官に任ぜられ、樺太専務を命じられた。樺太と北海道西海岸をくまなく視察して帰京した黒田は、同年10月、北海道・樺太の定額金を150万両とすること、外国人(特にアメリカ人)技術者の招へいと留学生の派遣などを内容とする建議を行った。
安心、それが最大の敵だの他の記事
おすすめ記事
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/09
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/06/05
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方