2016/11/16
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるために
②チェストトラスト法
四つ足で踏ん張っているペットに対して、両手を大きく広げて胸の両サイドから同時に強く吐き出そうとする方向へ圧迫して、気道異物を除去する方法です。ペットが吐き出そうとするタイミングに合わせると効果的といわれています。
〇実施ポイント
・猫、小型犬には効果的ですが、中型犬以上は背部叩打法かハイムリック法を勧めています。
・目安として肋骨5番から7番を両サイドから両手の平を大きく広げて肘を横に立てて、挟むように同時に圧迫します。
③腹部突き上げ法
反応のあるペットに対して、拳を上腹部に当て、斜め上方に圧迫して、体内圧を高めて気道異物を除去する方法です。ペットが吐き出そうとするタイミングに合わせると効果的です。ただし、一般的に小型犬には行いません。また、妊娠している未成熟のペットには背部叩打法かチェストトラスト方を実施します。
効果的な要領は、ペットの背後から両方の手を脇から通し、片方の手で握り拳を作り、ペットの上腹部(へそとみぞおちの中間部)に当てます。このとき握り拳が剣状突起や肋骨に当たらないように注意が必要です。
異物が除去できた場合でも、内臓損傷を疑って獣医に連れて行くよう飼い主に勧めることが大切です。
〇実施ポイント
・ペットの後ろから密着して行います。
・犬の肋骨は13本あります。
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるためにの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/12/09
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/12/05
-
競争と協業が同居するサプライチェーンリスクの適切な分配が全体の成長につながる
予期せぬ事態に備えた、サプライチェーン全体のリスクマネジメントが不可欠となっている。深刻な被害を与えるのは、地震や水害のような自然災害に限ったことではない。パンデミックやサイバー攻撃、そして国際政治の緊張もまた、物流の停滞や原材料不足を引き起こし、サプライチェーンに大きく影響する。名古屋市立大学教授の下野由貴氏によれば、協業によるサプライチェーン全体でのリスク分散が、各企業の成長につながるという。サプライチェーンにおけるリスクマネジメントはどうあるべきかを下野氏に聞いた。
2025/12/04
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方