2016/11/16
ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるために
1、気道異物除去とは
気道とは呼吸するときの空気の通り道であり、鼻・口から肺に至る部分に食べ物や嘔吐物、異物が詰まると窒息し、放置すれば死に至ってしまいます。しかし目の前で窒息したペットは、迅速に気道異物除去を行うことで救命可能になります。
なお、犬に多い窒息原因は次の通り、口に入る大きさのものがほとんどです。
・犬のガムやジャーキー、豚の耳や動物の骨片を飲み込みきれずに窒息
・ヘアゴム、洗濯ネット、飼い主の靴下や下着を飲み込んでの窒息
・ビニールに入ったえさをビニールごと食べてしまったことによる窒息
・食べ物がくるまれていた包装紙を飲み込んだことによる窒息
・ソファーやクッションの綿を引き出して飲み込んだことによる窒息
・ビニールひもなど、ゴミを噛み散らかして遊んでいての誤飲窒息
など
ほとんどの要因は飼い主の飼養環境管理によって免れるものですが、犬は本能で生きている動物でその行動は素早いため、事故を予防しようとしても間に合わない場合もあるようです。
2、気道異物除去の対象
・吐き出せずに倒れてしまった場合
・吐き出そうと咳をしていたが窒息で咳をしなくなったとき
犬や猫が異物を吐き出そうとする場合は、前足を踏ん張り、下方約45度に口を大きく開いて咳き込むことが多いです。
飼い主から何を飲み込んだのかを聞くことも参考になる場合があります。たとえば、ビニールに入った骨型のクッキーを飲み込もうとして窒息した場合は、喉を通り越したところで引っかかっているクッキーの向きによって、手前に出ているビニールの引っ張る方向が変わってきます。

ペットライフセーバーズ:助かる命を助けるためにの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/15
-
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方