(画像提供:あんどうりす)

先日、東京消防庁主催のワクワク防災体験教室で講師を務めてきました。その際、実施したのが、LEDを使ってのランタンづくりです。

東京消防庁イベントで親子が製作したランタン 東京消防庁のゆるキャラ キュータくんの透明シールがレア♪(画像提供:シロキマサミさん)

講師を受けるに際して、ちょっとこだわらせていただいた事があります。それは、ずっと連載にも書いていますが、いわゆる「身近なもの」を使った防災グッズつくりは、私はあまり好きではないということです。

何にも準備していなかったら身近なものが役にたつのは分かるのです。もちろん作る方法も教えられます。でも、台風だって豪雨だって、土砂災害だって頻発している昨今です。大地震はそうそう来なくても、停電くらいはあってもおかしくないと考えるべきだと思うので、なんであらかじめ準備しておかないの?と思ってしまうのです。

山に登る時、遭難したとして、「身近な衣類を工夫して着て山に行きました!」なんて遭難者が言おうものなら炎上必須ですよね。山をなめるなとの声が多数を占めるでしょう。でも災害だって来るのは確実と言えるのに、なんでビニール袋で作るレインコートとか訳のわからないことやっているのだろう・・という想いがずっとあります。

また、これは防災イベントでの感想ではないのですが、子育て世代における「身近なもの恐怖症」ともいうべき話題を何度かお聞きするのです。

子育て世代は「身近なもの恐怖症」??

それは、こどもが当日になって、いきなり、「図工でペットボトルがいる」とか、「ラップの芯」がいるとか言い出すケース。なんで当日!ないんだけど!いまから、ジュース一気飲み?とか、朝の忙しい時間に京コンピューターかと思うほど、高速で対策を処理しなければいけない、あの恐怖感があってですね・・・「身近なものを準備」とか言われるだけで、体が強張るという・・(笑)

そして、高価なものと同等の苦労をして「身近なもの」を調達にしたにも関わらず(最近は古新聞セットが販売されていることも知りました)、学期末に持ち帰って来る作品のチープなことと言ったら。身近なものだから仕方ないのですが、こどもの作品なので、とっておきたいと思っても、なんなの?このペットボトルに梱包用ひもをほどいてひらひらつけだけのロケットとか、残念だけどゴミにしか見えない・・ということも、ままありまして。

でも後日の災いを回避すべく、すぐ捨てるのではなく、写真を撮って映像のみ保管ということでこどもに同意をとるという手順をふむ、そこまでやって初めて「身近なもの」を使ったミッションがやっと完結するという重たい現実があるという話もよく耳にします。

そんなわけで、いわゆる「身近なもの」をイベントで作って捨てられてしまわないように、できるだけ長く大切に使えるものだから、災害時にも使えるというものを作りたいというこだわりを持って、実施しました♪

どうやって作るの?家でもこどもとやってみたいという声をお聞きしたので、材料や手順、当日お話した一部を公開しますね。