人の熱意と本気の取り組みが地域防災を変えていく
第6回:常総市・根新田地区自主防災組織の須賀英雄さん

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2021/06/30
お笑い芸人赤プル、会いたい防災士さんに会いに行く!
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
皆さんこんにちは! 防災お片付け芸人の赤プルです。今回、かなり前から気になっている防災士さんにやっと会いに行くことができたかんね。もしかしたら、茨城の皆さんにはおなじみかもしれません。いや、全国の防災意識が高い方はご存じの方も多いのかな?と思います。
今回会いに行ったのは、私の地元でもある常総市の、中妻町根新田地区の須賀英雄さんです!
須賀さんは2015年の関東東北豪雨時、浸水の被害を受けた地域で、大幅に逃げ遅れを防いだとして、その防災力の高さからさまざまなメディアで取り上げられ、全国の講演会に引っ張りだこの防災士さんです。
先日もNHK水戸放送局の番組で根新田の取り組みが紹介されていたのですが、その取り組みはあまりにもすごすぎて、記者さんも驚いているくらいでした。
今回お伺いして、直接お話を聞いた率直な感想としては、とても真似できないけど真似したい!本気で須賀さんになりたい! いや、ならなければ!です。地域防災、自主防災組織の理想がここにあると思いました。
お会いするまで須賀さんは、とても気さくな面白いおじさんで、芸人の私をいつも励ましてくれる、あたたかい方だなあと思っていました。今回も、お話を伺いたい旨メッセージを送ると、お返事に〝佐藤健より〟と書かれていました(笑)。真面目なお顔での高度なボケに、それをボケと気づくまでに少し時間がかかってしまいました。
噂では宇宙関係のお仕事をされていると伺っていたので、すっごく優秀か、すっごく怪しいかのどちらだろうという不安に似た気持ちもありました。宇宙関係と聞いて怪しいと思ってしまうのは、ローカル番組で、UFOを語る怪しげな人にたくさん会ってしまったからでしょう(もちろん須賀さんを怪しいと思ったというのは冗談です)。
そんなこんなで、またも図々しくご自宅にお邪魔させてもらうこととなったのですが、何と須賀さんのご自宅は根新田町内会(自主防災組織)の事務局でした(帰って資料を見て「事務局宅のベランダに設置したカメラ」とキャプションがついている写真が明らかに須賀さん宅のベランダのカメラだったので気が付きました)。
2015年の水害では床上70センチまで浸水被害のあった須賀さん宅ですが、そうは思えないほどきれいにされていて、整理収納アドバイザーの資格を持つ私ですが、とても居心地のよい空間にうっとりとしてしまうほどでした(当時は本当に大変だったと思いますが)。もしかしたら、次に来るかもしれない水害に備えての暮らしを意識されているのかもしれません。
そんな須賀さん宅には、日頃からご近所の方が立ち寄られることが多いようで、私が滞在させていただいた約2時間の間にもお2人の来客がありました。防災の拠点として、立ち寄りやすいところであることはとても重要だと思います。須賀さんのお人柄に、ご近所の方が頼りにされていらっしゃるのがうかがい知れました。
お笑い芸人赤プル、会いたい防災士さんに会いに行く!の他の記事
おすすめ記事
入居ビルの耐震性から考える初動対策退避場所への移動を踏まえたマニュアル作成
押入れ産業は、「大地震時の初動マニュアル」を完成させた。リスクの把握からスタートし、現実的かつ実践的な災害対策を模索。ビルの耐震性を踏まえて2つの避難パターンを盛り込んだ。防災備蓄品を整備し、各種訓練を実施。社内説明会を繰り返し開催し、防災意識の向上に取り組むなど着実な進展をみせている。
2025/06/13
「保険」の枠を超え災害対応の高度化をけん引
東京海上グループが掲げる「防災・減災ソリューション」を担う事業会社。災害対応のあらゆるフェーズと原因に一気通貫の付加価値を提供するとし、サプライチェーンリスクの可視化など、すでに複数のサービス提供を開始しています。事業スタートの背景、アプローチの特徴や強み、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/06/11
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/06/10
その瞬間、あなたは動けますか? 全社を挙げた防災プロジェクトが始動
遠州鉄道株式会社総務部防災担当課長の吉澤弘典は、全社的なAI活用の模索が進む中で、社員の防災意識をより実践的かつ自分ごととして考えさせるための手段として訓練用のAIプロンプトを考案した。その効果は如何に!
2025/06/10
緊迫のカシミール軍事衝突の背景と核リスク
4月22日にインド北部のカシミール地方で起こったテロ事件を受け、インドは5月7日にパキスタン領内にあるテロリストの施設を攻撃したと発表した。パキスタン軍は報復として、インド軍の複数の軍事施設などを攻撃。双方の軍事行動は拡大した。なぜ、インドとパキスタンは軍事衝突を起こしたのか。核兵器を保有する両国の衝突で懸念されたのは核リスクの高まりだ。両国に詳しい防衛省防衛研究所の主任研究官である栗田真広氏に聞いた。
2025/06/09
危険国で事業展開を可能にするリスク管理
世界各国で石油、化学、発電などのプラント建設を手がける東洋エンジニアリング(千葉市美浜区、細井栄治取締役社長)。グローバルに事業を展開する同社では、従業員の安全を最優先に考え、厳格な安全管理体制を整えている。2021年、過去に従業員を失った経験から設置した海外安全対策室を発展的に解消し、危機管理室を設立。ハード、ソフト対策の両面から従業員を守るため、日夜、注力している。
2025/06/06
福祉施設の使命を果たすためのBCPを地域ぐるみで展開災害に強い人づくりが社会を変える
栃木県の社会福祉法人パステルは、利用者約430人の安全確保と福祉避難所としての使命、そして災害後も途切れない雇用責任を果たすため、現在BCP改革を本格的に推進している。グループホームや障害者支援施設、障害児通所支援事業所、さらには桑畑・レストラン・工房・農園などといった多機能型事業所を抱え、地域ぐるみで「働く・暮らす・つながる」を支えてきた同法人にとって、BCPは“災害に強い人づくり”を軸にした次の挑戦となっている。
2025/06/06
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/06/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方