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免疫防災論
新型コロナ対応のちぐはぐさはどこから?
今回のコロナ禍がまさにそうであるように、想定外の災害によって大きな損傷を受けた都市や地域が苦しみにあえぎつつも復旧、復興に至る様相は、あたかも巨大な生命体のそれに酷似します。今回スタートする「免疫防災論」では、生物や生命体、特に免疫システムとの類比にもとづいて、都市の防災・減災、復旧のシステム論的考察を行います。
2020/11/25
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設置や収納が簡単な軽量薄型の「防災マット」
イノアックコーポレーションとグループ会社のイノアック琉球は、災害時の避難所での使用を想定した「防災マット HS-SK」を販売する。布団やマットレスと比較して軽量・薄型な設計のため、設置や収納が簡単に行えるもの。イノアックうるま工場で生産し、「沖縄県産品」の認定を受けている。
2020/11/17
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気象予報の観点から見た防災のポイント
初冬の広域停電―11月の気象災害―
11月は早くも雪による災害が起き始める。2012年11月27日には、北海道胆振(いぶり)地方で暴風雪のため送電鉄塔が倒壊するなど送配電設備に被害が生じ、室蘭市、登別市を中心に広域停電が発生した。北海道電力によれば、事故線路は胆振、道南、道央の18線路にわたり、停電戸数は最大で約56,000戸に及んだ。全面復旧したのは事故の3日後であった。
2020/11/01
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建築の防災的課題はハードでなくソフトにある
新型コロナウイルスの影響から脱し切れない日本社会。感染流行下の列島をたびたび豪雨が襲い、各地は複合災害への対応を余儀なくされている。近い将来の発生が予測される首都直下地震や南海トラフ地震も、抜本的な手が打たれないまま。だが、社会が変わろうとしている今は、これまでの防災を見直し、そのあり方を変えていく好機でもある。建築分野から都市防災や災害医療に携わる摂南大学の池内淳子教授に、現在の住まいやまちが抱える課題と解決策を聞いた。
2020/10/30
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コロナで成長する組織とビジネス
いまだコロナ禍から脱し切れず、不安の影が先行きを覆う日本社会。しかし、環境変化を好機ととらえ、BCP体制やビジネス基盤の強化に乗り出す企業もあります。社員と危機意識を共有し、リスク対策を深化させながら、社会貢献と事業継続とを重ねていく。月刊BCPリーダーズ10月号は、そうした取り組みにスポットをあてました。
2020/10/22
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アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
ポータブル電源って災害時に使える? 医療ケアが必要な人たちの実践例から考える
今回は、最近アウトドアでも人気になっているポータブル電源についての話題です。生活用具は想像していた以上に初動に電気が必要なものが多く、大規模停電を伴う災害の被災者を中心に家庭の備蓄としても電源を確保したいという声がかつてなく高まっています。
2020/10/19
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【令和元年東日本台風から1年】日本社会は災害とどう向き合うのか
新型コロナウイルスへの警戒が続く中、今年も大きな自然災害が日本を襲っています。7月の豪雨は熊本県南部を中心に九州各地で水害をもたらし、球磨川水系では多くの人命を奪いました。一方で、早めの避難など国民の防災意識も変わってきたように思えます。しかし、片田敏孝・東京大学大学院情報学環特任教授は「国民の〝おびえ〟のレベルが上がっているだけではないか」と指摘。その上で、このコロナ禍での気づきを、これからの防災や危機管理に生かしていくことが重要だと強調します。
2020/10/15
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知って得する気象・防災知識
避難の心得 基本編⑤風害について
台風シーズンに注意したい災害の一つが「風害」。2018年台風21号で近畿地方を中心に記録的な暴風となったことは記憶に新しいですが、台風以外でも、発達した低気圧や竜巻などによる暴風もあります。今回は「風害」のポイントを解説します。
2020/10/09
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アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
いなべ市の新・防災拠点倉庫、物流は「流」を極めることにあり
三重県いなべ市に防災拠点倉庫ができました。この防災拠点倉庫は、物流を極めた防災物流倉庫になっているのです。
2020/10/02
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気象予報の観点から見た防災のポイント
「なべ底型」台風後にもたらされた脅威―10月の気象災害―
2006年10月8日(日)、筆者は茨城県鹿島港近くの海岸に立ち、すぐ近くに見える座礁した貨物船を眺めていた。この遭難が発生したのは、その2日前(2006年10月6日)の夕刻。パナマ船籍の貨物船が巻き込まれ伊豆諸島近海で遊漁船が転覆した。このほか、大雨、暴風、高波、高潮、により、中部地方から北海道にかけての地域で、住家損壊、浸水害、土砂災害、山岳遭難が発生し、海難事故と合わせた死者・行方不明者は50人に達した。
2020/10/01
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アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
避難誘導から復興支援まで、LINEでここまでできる!
内閣府防災のLINE公式アカウントで、ハザードマップの確認や避難行動判定フローが確認できるようになりました。実はLINEを使った防災支援はいろいろな形で進んでいます。実験的な取り組みも各地で行われています。
2020/09/09
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制限時間方式で「防災リーダー」を育成するオンライン研修
エヌ・ティ・ティラーニングシステムズは、オンラインを利用した研修「防災インバスケット」を提供する。職場リーダーの防災力アップを図る制限時間方式の体験型カリキュラムを中心に、オンラインによる受講で効果があがるようプログラムを工夫したもの。コロナ禍の現在、人を従来のように集めずに実施できる実践的な研修として提案する。
2020/09/07
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お笑い芸人赤プルと共に学ぼう!ちょっくら防災!
「防災の日」に少しでも備えを意識できたら120点
9月1日は防災の日。皆さんは何をしましたか? 家の点検でもいいし、備蓄の見直しでもいい、ちょっとだけ想像してみるだけでもOK! 例えば緊急持ち出し袋の中身や備蓄食料の必要量のチェック、家の耐震や家具の転倒防止の確認。何かしら防災にまつわることができたら120点です!
2020/09/04
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気象予報の観点から見た防災のポイント
リンゴを落とす台風―9月の気象災害―
9月は名だたる台風が過去にたくさん上陸しており、解説の題材には事欠かない。むしろ、題材が多過ぎて困惑するほどなのだが、今回は台風による果樹被害を取り上げる。
2020/09/01
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体感震度をシェアして防災利用
JX通信社は、同社が運営するニュース速報アプリ「NewsDigest」で、震度計では捉えきれない細かな地域ごとの揺れの「体感」を収集・表示する「精密体感震度」機能を新たに提供する。まばらに設置された震度計を人の「体感震度」で補い、より早く、より正確に防災情報として役立てる取り組み。地震学者の慶應義塾大学・大木聖子准教授監修のもと、産学連携のプロジェクトで開発した。
2020/08/21
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中小企業の防災 これだけはやっておこう
第26回【最終回】:まとめ 防災活動の必須ポイント
これまで25回にわたり、中小企業が防災活動に取り組む際に押さえておくべきことを「これだけはやっておこう」という視点で説明してきました。最終回となる今回は、そのまとめとして防災活動の必須ポイントを説明します。
2020/08/19
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再考・日本の防災 最近の記事振り返り
暗いニュースが続く2020年も、折り返し地点を過ぎました。天災だけをみれば、寺田寅彦のいうように、いつかは必ず「悪い年回り」が巡ってくると覚悟を決めてこれに備えることが肝要。しかし「悪い年回り」が常態化し、それを受け止める社会が年々脆くなっていることは問題です。「リスク対策ドットコム」の最近の記事を振り返りながら、日本ならではの防災について考えてみたいと思います。
2020/08/16
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美味しく備えるレシピ
材料3つで簡単おいしい炊き込みご飯!
みなさんこんにちは! 今回は材料3つとポリ袋で簡単につくれる炊き込みご飯を紹介します。備蓄してあるさば缶と生米、それに水だけでつくれる食べやすい1品。ぜひつくってみてください!
2020/08/07
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お笑い芸人赤プルと共に学ぼう!ちょっくら防災!
防災備蓄を今のうちに見直していくべ
「防災備蓄ってどこに置いたらいいんですか?」。3年前に答えられなかった質問に、いまこそ赤プルさんが答えます。ポイントの一つは、ご家族がどういう生活スタイルなのか、もう一つはその家にどういう災害リスクがあるのか。つまり備蓄品の置き場を決めるには、この二つを確認しなければなりません。それはご家族の防災意識を高めるだけでなく、日々の生活環境の改善にもつながります。
2020/08/06
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中小企業の防災 これだけはやっておこう
第25回:防災活動の次に考えること その7
前回は、実際に訓練を行う場合の具体例として「被災状況の確認と安全確保」に関する訓練について説明しました。今回は「対策本部の立ち上げ」に関する訓練について考えます。
2020/08/05
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気象予報の観点から見た防災のポイント
飛騨川バス転落事故―8月の気象災害―
岐阜県の飛騨川沿いの地域は、先月にも豪雨災害が発生したばかりだが、過去にも幾度となく豪雨に見舞われてきた。その中でも、1968(昭和43)年8月17日夜から18日未明にかけての通称「飛騨川豪雨」は、史上最悪のバス事故を発生させた集中豪雨として特筆される。
2020/08/03
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中小企業の防災 これだけはやっておこう
第24回:防災活動の次に考えること その6
前回は、策定したBCPの実効性を向上させるために行う「訓練」の重要性と、それを準備するに当たってのポイントを説明しました。今回は、実際に訓練を行う場合の具体的な進め方を解説します。
2020/07/22
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美味しく備えるレシピ
紙コップで茶碗蒸し!
みなさんこんにちは! 今回はあっという間につくれるお出汁の効いた「紙コップ茶碗蒸し」をご紹介します。備蓄してある高野豆腐を使った簡単で食べやすい1品です。ぜひつくってみてください。
2020/07/10
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河川氾濫情報を住宅地図に表示
ゼンリンはこのほど、自治体の危機管理部門向けに提供する「ゼンリン住宅地図 LGWAN防災パック」をリニューアルした。近年の水害の増加やそれに伴う客からの要望を受けたもので、河川氾濫などの情報を住宅地図上に一画面で表示・閲覧する機能などを追加し、7月2日から販売開始した。
2020/07/08
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中小企業の防災 これだけはやっておこう
第23回:防災活動の次に考えること その5
これまでに発生した多くの災害を振り返ってみると、実際にBCPが策定されていても、それが十分に活用できた企業ばかりではありません。それは、当該BCPが実際に使えるものであるかどうかの検証が不十分であったことが理由であると考えられます。ここでは、策定したBCPの実効性を向上させるために行う訓練について考えます。
2020/07/08