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海外のレジリエンス調査研究ナナメ読み!
第164回:世界のリスクマネジャーがどのようなリスクに直面しているか
世界最大級の保険・再保険ブローカーであるAonが、企業や公的機関でリスクマネジメントに関する意思決定者を対象として行ったアンケート調査の2021年版。担当者が懸念している重要リスク1位はサイバー攻撃/データ漏洩だった。3年後に懸念されるリスクのランキングでもサイバー攻撃/データ漏洩が1位となっており、当面の間は多くの企業や公的機関にとって脅威となり続けるという見通しが示されている。
2021/11/30
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企業をむしばむリスクとその対策
著名なリスク専門家の理論から安全対策を考える
2014年、労働安全衛生法が改正され、重大な労働災害を繰り返す企業に対し、厚生労働大臣が「特別安全衛生改善計画」の作成を指示することができるようになりました。しかし、こうした労働災害の連鎖は完全には無くなっていません。厚生労働省によると、令和2年1月から12月までの労働災害による死亡者数は3年連続で過去最少となったものの、休業4日以上の死傷者数は、前年比5545人(4.4%)増え、平成14年以降で最多となりました。事故が起きる要因やその対策について解説します。
2021/11/30
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ファシリティマネジメントの視点から見たBCPの盲点
富士山の降灰で首都圏が機能しない
富士山が直近で噴火した1707年(宝永の噴火)は、その7週間前に推定マグニチュード8.6 - 9クラスと推定される宝永地震が起こったことが知られている。この地震の震源は南海トラフであり、日本最大級のものであったという。もし、南海トラフと富士山の噴火がほぼ同時に起こるようなことになれば、関西・太平洋沿岸は津波と揺れの被害に襲われ、首都圏は降灰により、都市機能を失う日本全滅の最悪のシナリオが起こり得る。本稿では、令和2年4月に公表された、中央防災会議の報告書などをもとに、電力供給関連の発電や送配電のリスクにフォーカスして解説する。
2021/11/30
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「医療継続計画」が存在しなかった虚しさ
諸外国に比べ桁違いに穏やかな感染状態で、なぜ日本は医療崩壊が起きたのか。3.11以降、日本企業ではBCP意識が高まり、相応の努力が払われてきましたが、当の医療業界がどれほどの理解をもって取り組んできたかは検証の余地が多くあります。最悪の事態を想定しても、それに対する「医療継続計画」が存在しなければ意味はありません。医療業界のBCPを考察します。
2021/11/28
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福祉と防災
本気で果たす福祉防災という社会の責務
毎年恒例の都市防災推進セミナーがオンラインで収録され、11月25日~12月24日に配信されます。「個別避難計画」「福祉避難所」「福祉施設のBCP」といった福祉防災元年の取り組みに焦点をあてた内容で、自治体職員と福祉事業者による先進的な事例紹介、課題や悩み、解決策についてのディスカッションは必聴です。2回に分けて概要を紹介します。
2021/11/26
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国内法規制対応に重点を置いたAML/CFTサービス
野村総合研究所は、金融機関向けに、国内法規制対応に重点を置いたマネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策(AML/CFT)となる共同利用型サービス「AML/CFTサービス」を提供する。提供開始は2022年春ごろを予定する。
2021/11/26
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時東ぁみの「防災やってみよっ!」
装甲車、非常用トイレ、消防専門誌……「危機管理産業展2021」がすごかった!
毎年開催されている「危機管理産業展」。防災や防犯をはじめ、危機管理産業に携わる企業・自治体が集まる国内最大規模の展示会です。2021年は10月20日〜22日の3日間、約300社450ブースが東京ビッグサイトに出展しました。今回は、普段の「防災やってみよっ!」とは趣向を変え、危機管理産業展で私が注目したブースを紹介します!
2021/11/26
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デジタルリスクの地平線 ― 国際的・業際的企業コミュニティの最前線
第15回 「朝四暮三」の妙
苛烈さを増すランサムウェア攻撃。今やセキュリティという一分野の人々の問題ではなく、経営リスク環境における全役職員の問題となっています。法外な身代金要求を受けてみて初めて、「払うべきか、払わざるべきか?」と考えるのではなく、リスク対応に幾ら、何時払うと「出費を抑えられるか?」ということを考える段階にきているのです。
2021/11/24
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危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識
インパクト予報に学ぶ従業員向け注意喚起の改善点
気象災害が迫るような時に発表される予報といえば、「多いところで200ミリの雨」や「最大風速は35メートル」といった大気中の現象を予測するタイプの情報です。しかし、こうした予報は「旧来の予報」と呼ばれていることをご存知ですか? 今回の記事では「新しい予報」と考えられているインパクト予報について解説します。
2021/11/23
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混雑情報をリアルタイムに可視化する密集度モニターシステム
現場のニッチな課題をIoTとDXで解決するビーコアは、密集度モニターシステム「密 ミツシル」のサービスを提供する。IoTカメラを用いて施設の混雑度を5段階で感知し、各施設の専用サイトで混雑度をビジュアル化するもの。
2021/11/22
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東京2020大会で日本のリスクマネジメントは進化した
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)の開催は我々に何を残したのか。新型コロナウイルス感染が拡大する中での開催は、リスクマネジメントの視点においては学ぶべきことが多い。ニュートン・コンサルティング株式会社代表取締役社長の副島一也氏に、今回の大会で日本のリスクマネジメントが得たものについて寄稿をいただいた。
2021/11/22
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緊急事態を乗り越えるための勘どころ
第2回:見えない状況:原因はどこに?
この連載は、事故や災害など突発的な危機が発生した際にどう対応すべきかを、架空の地域サッカークラブが危機に直面したというストーリーを通して、危機対応のポイントを分かりやすく紹介していきます。第1回h「当面の活動目標を決める」。
2021/11/21
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危険箇所を「LINE」で通報可能な防災ソリューション
インターメディアプランニングは、道路や公園など街中の不具合をLINEだけで通報・受付できる危険箇所通報ソリューション「ハザードライン」を提供する。通報用のプラットフォームにLINEを採用し、さらにNTTドコモの対話型AIサービス「ドコモAIエージェントAPI」と連携することで、これまでの危険箇所通報における「正確な場所の特定・状況確認の難しさ」「通報行為自体への抵抗感」「通報処理業務の属人化」といった課題に対応し、住民と自治体による、より安全な地域づくりを支援するもの。
2021/11/18
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待ったなし!マルチハザードBCPの探求
バーチャル対策本部は中小でも機能するか?
パンデミック後、欧米のサイトでは「VEOC」すなわち「バーチャル対策本部」に関するトピックが目立っています。日本でも今後、テレワークが中小企業まで広く定着すると期待すれば、新たな対策本部のカタチになるかもしれません。中小企業のマルチハザードBCPにおいて、VEOCの機能をどう役立てればよいかを考察します。
2021/11/18
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リスク総括セミナー2021
まもなく2021年も終わりを迎える中、今年も新型コロナウイルスをはじめ、多発する自然災害やサイバー攻撃など、さまざまなリスクが顕在化した一年でした。本セミナーでは、東京2020大会におけるリスクマネジメントや気象災害のポイント、サイバーセキュリティ対策など、今年起きた出来事への対応を振り返り、危機管理やリスクマネジメントの見直しのポイントを解説します。
2021/11/17
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リスク総括セミナー 2021 BCP・危機管理・防災・新型コロナ対策・レジリエンス・事業継続
本セミナーでは、東京2020大会におけるリスクマネジメントや気象災害のポイント、サイバーセキュリティ対策など、今年起きた出来事への対応を振り返り、危機管理やリスクマネジメントの見直しのポイントを解説します。
2021/11/17
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お笑い芸人赤プル、会いたい防災士さんに会いに行く!
応援したくなる!奥深き消防団の世界
今回は願ってもないかたちで会いたい方にお会いできました。危機管理教育研究所の国崎信江先生です! 先生は防災士ではなく危機管理アドバイザーですが、防災に携わっている方で知らない方はいないと思います。が、先生が“女性消防団員”として活動されていることは知らない方も多いのではないでしょうか。初めて伺った消防団の世界、応援したくなること間違いなしです!
2021/11/17
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自動車用バッテリーに対応した汚物パック式備蓄型簡易トイレ
ハマ電子は、自動車用バッテリーに対応した備蓄型簡易トイレ「トイパックII Neo」を販売する。従来の「トイパックII Plus」から多くの機能を向上させたほか、シガーソケット対応、バッテリー対応、コンセント対応の3タイプの電源コードを標準装備したもの。
2021/11/16
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中小企業をめぐるサイバー情勢と対策
国内外におけるランサムウェア被害が多発(後編)
前号では、国内で発生しているランサムウェア被害の特徴を説明しましたが、今号では、警察庁が被害企業・団体等(61件)に実施したアンケート調査結果から、ランサムウェア被害の実態を説明します。
2021/11/15
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事業継続の意志をハード強化とBCPに込めて
令和元年東日本台風による記録的な大雨は各地に被害をもたらしました。このうち阿武隈川水系における堤防の決壊は福島・宮城両県合わせ52カ所。フォークリフトの販売・整備、レンタルを行うトヨタL&F 福島も、過去の水害を教訓に浸水対策をしていたにもかかわらず、支流の谷田川の決壊で本社が浸水。その被災から2年、想定外の水の流入対策を強化して事業を継続します。
2021/11/15
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
臨床医療は世界最高も弱すぎた危機体制
新型コロナウイルスが沈静化しています。つい先日までの混乱が忘れ去られたかのようですが、2年近くに及ぶ対応で経済・社会が大きな傷を負ったのは確実。失敗に学び次の危機に備えるため、日本のコロナ対策と危機管理は何が問題だったのか、世間の認識は正しかったのか、インフォデミックはなぜ起きたのか、独自の視点で総括します。
2021/11/14
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防犯カメラで火と煙の発見を可能にするAIシステム
AI搭載カメラを手がけるアースアイズは、一般的な防犯カメラで火と煙を発見できる「ファイヤープリベンション AIシステム」(2022年1月販売開始)を展開する。公共の場や人のいない施設で発生する火災を初期段階で発見・通知するためのシステムとして開発したもので、同社のAI BOX「Server lite」に搭載し、一般のIPカメラとつなげることで、センサーを使わずに火や煙を発見できるようになる。
2021/11/13
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非IT部門も知っておきたいサイバー攻撃の最新動向と企業の経営リスク
何パーセントが制裁を科されたのか?
ランサムウェアの支払いを行うことを決定した組織に対し、政府機関への通知を要求する法案が9月の最終週に米上院議会で提出された。サイバー攻撃被害に伴う一段と厳しい要件が求められる中、企業や組織はどのように対応し、どのような実情があるのだろうか。
2021/11/12
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アフターコロナにおけるエンドポイントリスク対策
アンチウイルスソフトでは防ぎきれない新しいエンドポイントの脅威と具体的な対策について、事例を交えながらご説明します。
2021/11/12
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危機発生時における広報の鉄則
広報の判断ミスがトップ辞任を招いた
不祥事の公表にかかる判断は難しく、さまざま選択肢が考えられます。しかしそれを設計するのが世論・マスコミ対応のプロである広報責任者の役割。そこを軽視すべきではありません。公表タイミングの設計を間違っただけで批判が拡大し、トップを辞任に追い込んでしまうこともあるからです。最近、このことを実感した事例を取り上げて解説します。
2021/11/10
