総務省消防庁は23日、6月に熱中症で救急搬送された人が1万7229人だったと発表した。昨年(7275人)の2倍を超え、6月分の統計が残る2010年以降で見ても、22年の1万5969人を上回り最多となった。最高気温が35度以上の猛暑日となる日が各地で続いたことが原因とみられる。
 年代別では、65歳以上の高齢者が1万342人で全体の6割を占めた。発生場所別では自宅など「住居」が6819人と最も多く、「道路」の3404人が続いた。
 消防庁は、熱中症警戒アラートが発令されるような日は外出をできるだけ控えることや、エアコンや扇風機の適切な使用を呼び掛けている。 
〔写真説明〕厳しい暑さの中、渋谷スクランブル交差点を歩く人たち=6月28日、東京都渋谷区

(ニュース提供元:時事通信社)