キズの応急処置~病院行く前、行った後~
同僚が大出血!あなたならどうする?
鶴和 幹浩
株式会社 指導医.com代表取締役 ERはEmergency Room(救急室)であり、Educational Resouces(教育資源)であるをモットーに救急医療の啓もう、ERでの教育・義務改善のお手伝いをします。医師(救急科専門医)。公衆衛生学修士。ICLS日本救急医学会認定指導者養成ワークショップディレクター。JATECインストラクタートレーナー。予備自衛官(陸上自衛隊衛生隊三等陸佐)。
2016/11/17
従業員の命を守る「職場の医学」
鶴和 幹浩
株式会社 指導医.com代表取締役 ERはEmergency Room(救急室)であり、Educational Resouces(教育資源)であるをモットーに救急医療の啓もう、ERでの教育・義務改善のお手伝いをします。医師(救急科専門医)。公衆衛生学修士。ICLS日本救急医学会認定指導者養成ワークショップディレクター。JATECインストラクタートレーナー。予備自衛官(陸上自衛隊衛生隊三等陸佐)。
新しく配属されたばかりの部下が血相を変えて責任者の中澤(44才男性、仮名)に報告に来ました。「すみません、手をケガしてしまいました…」。押さえているタオルが血に染まっています。「どうしたんだ?」と聞くと、慣れない機械の操作中にあやまって手を挟んでしまったとのことです。中澤はすぐに医務室のドクターに連絡を取るように指示しましたが、あいにく学会出張中でドクターは不在とのことでした。
「あっ、そういえば!」
中澤は7月号のリスク対策.com誌面にキズの応急処置についての記事があった事を思い出しました。そこにはこんなことが書かれていました…。
編集部注:「リスク対策.com」本誌2015年7月25日号(Vol.50)掲載の連載を、Web記事として再掲したものです(2016年11月17日)。
準備
まずは処置をする人がきれいに手を洗います。血液を介してうつる病気がありますので、例え身内であっても自分以外の血液(体液を含む)には直接触れてはいけません。ゴム手袋等で防御しましょう。顔に血液が飛ぶことがあるかもしれません(病院では必ずエプロン、マスク、ゴーグルを使います)ので、慎重に行います。もしも直接血液に触れてしまったらすぐに洗い流してください。
止血

大出血?すぐ救急車を呼びましょう!ですが、まずは慌てずに圧迫して止血です。血液に触れないようにゴム手袋をします、なければビニール袋でも構いません。基本は直接圧迫止血法です。
きれいなガーゼやハンカチで4分以上(できれば10分以上)出血している場所をピンポイントで強く押さえます。可能ならキズを心臓より高くします(例:指のケガを押さえたまま手を上げるなど)。
血が止まったかどうか気になって圧迫を緩めて見ていたらなかなか血は止まりませんので、ここはじっと我慢です。
圧迫していてもガーゼから血液が染み出してくる場合、原因は2つです。圧迫が弱いか?押さえる場所がずれているのか?再度、出血しているポイントを見極めて強く圧迫しなおしましょう。
さらに圧迫の上から氷で冷やすと止血効果が高まります。
また、ガーゼの上から少しきつめに包帯を巻いて圧迫する方法もあります。包帯がなければ代用品を考えます。映画やドラマでシャツを引き裂いて包帯代わりに使うシーンがありますね?でも誤解しないでください。縛るのではありません、あくまで直接圧迫止血法で強く抑えるように巻くのです。できれば、使っていないきれいなハンカチなどを当ててから巻いてください。
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