出典:You tube「How your vet applies a Bandage」

こんにちは。サニー カミヤです。このコラムでは、「包帯によるペットの応急処置」をご紹介いたします。

車社会のアメリカでは20年ほど前から、同乗しているペットの交通事故による怪我などを予防するため、シートベルトにカラビナを付けて、ペットが付けているハーネスのDリングに直接装着する方法やキャリーケージをシートベルトで固定することなどもモラルとして普及させてきました。

ペットの四肢や肋骨の骨折などは、交通事故だけではなく、地震の際、倒壊家屋に挟まれた際にも発生する可能性があります。

そこで、もし、現場で四肢を骨折しているペットを発見した際の包帯を使った救急処置についてご紹介いたします。

まずは、下記のビデオをご覧ください。

■Dog and Puppy First Aid: Fractures

出典:YouTube

このビデオでは、後足を骨折している犬に対しての処置を説明しています。

1、四肢の骨折等の救急処置例
手順1:マズルを付けるか、救助者が2人以上居る場合は、1人がペットの体を横臥位になるよう、覆い被さるようにして後足と前足1本ずつを押さえて、救助者の体を添わせるようにゆっくりと手前に倒し、肘で首を固定し、処置しやすいように体勢を作る。骨折している側が上に来るように位置する。

■↓横臥位にする方法

出典:YouTube

■↓猫の場合はバスタオルなどで固定する方法が容易。

出典:YouTube

※マズルの付け方は前の記事で紹介しましたので次のリンクを参考にしてください http://www.risktaisaku.com/articles/-/1977?page=2

手順2:観察処置の際、骨折、または、脱臼し、変形していると思われる足を引っ張ったり、必要以上に動かさずに保持する。

手順3:厚紙や雑誌などを使って骨折箇所を軽く挟むように覆い、粘着包帯やフードラップ等、固定しやすいもので巻く。

手順4:負傷部位に出血がある場合、止血し、挙上する。また、足の間にバスタオルなどを折りたたんで、固定すると搬送時に安定させやすい。搬送中も、常時、負傷側が上になるよう保持して、獣医まで搬送するように飼い主などに伝える。