食べ物で感染を広げないために

その後の感染拡大については、改めて説明するまでもありませんが、食べ物は口から入るため、感染拡大の観点からは十分注意をすることが必要です。一般的に食べ物で感染拡大を防ぐには、下記のような方法で予防を徹底することが最も重要です。

1. 食事前には石けんによる手洗いを心掛ける(もちろんそれ以外の時も)

2. 食事中の咳やくしゃみには特に注意

3. バイキング形式などの共食スタイルは汚染を受けやすいので避ける

4. セルフサービスで食品棚から各自が選んでレジに持っていく購買方式の場合、素手で食べ物をさわったり、咳が飛ばないようにする

5. 回転ずしは、皿をカバー付きにする

6. 料理の提供側は食器、グラス類を十分洗浄する。使いまわしの箸でなく、割り箸に換えるか、熱湯消毒済みの箸が望ましい

7. スーパーなどでも商品を素手でいじり回さない販売方法の工夫がいる

8. 飲食店の残食は開封状態で放置しない。ゴミ袋の口をしばり密閉する

さて、冒頭にお話しした京漬物・大根浅漬けの袋には重量表記がなく、価格が同一のため、みんなが手でいじくりまわしていました。そのような商品は人の往来が多い主要駅のお土産店で販売するのは避けるべきです。最低限商品には「グラム数表記」を義務づけて販売すべきでしょう。

1月23日WHOが専門家による緊急委員会を開きましたが、その結論は「緊急事態宣言」を出さずに見送りました。しかし、この新型コロナウイルスは遺伝子が変異し拡大する可能性が懸念されています。念には念を入れて危機管理対応をする必要があるでしょう。
(了)