日本のペット事情と災害の関係

Pet Techトレーニングインストラクター証明書を手渡されるサニー氏

平成25年度 全国犬・猫飼育実態調査 結果によると、日本全国の犬・猫 推計飼育頭数全国合計は、約2,100万頭(犬が約1,100万頭、猫が約1,000万頭)で、約6人に1人が犬か猫と暮らしていることになります。

また、調査結果によると、犬猫と暮らしている人たちにとって ペットは「家族」と同じくらい「生活に喜びを与えてくれる大切な存在」、また「健康面や精神面、及び人と人とをつなぐコミュニケーションにおいても重要な存在である」ことが明らかになっています。

アメリカで行われた国民インタビュー結果では、「もし、火災現場からの救出活動で、飼い主だけが助かり、ペットがなくなったら、その飼い主は死ぬほどつらく、ペットロスなどのトラウマになるばかりか、また、同じところには住みたくないほど、悲しい人生を歩み続けなければならない」という内容の答えが多く、「消防士がペットの命を救うことの大きさ」が社会的に注目を浴びています。

我が国では、27年9月10日に発生した、鬼怒川氾濫決壊の際、自衛隊のヘリコプターが要救助者と犬をホイスト救助したニュースが多く視聴者の心を動かしました。

自衛隊法第83条などに詳しくない少数の人たちが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で、自衛隊が犬を助けたことについて「動物を助けることはルール違反」と1人の男性が指摘したところ、数万人が、「犬も家族だ!」「犬も助けるべき」「くだらないルールに縛られるべきではない」などと一斉に物凄い勢いで反発し、ネット上で大炎上したこともありました。

さて、次回、第1回目の「消防関係者のためのペット救急法」は「ペットの熱中症」についてお話しいたします。

どうぞ、よろしくお願いします。

ここにご紹介したコンテンツは、私がインストラクターとして所属している2つの団体、アメリカ最大のペット救急法指導団体であるPetTechのThe PetSaver™ Program、そして、消防士のためのペット救急法指導団体、BART(Basic Animal Rescue Training)ら出典しています。

PetTech
http://www.pettech.net/
BART(Basic Animal Rescue Training)
http://basicanimalrescuetraining.org/

BARTのブログで紹介されました。
http://goo.gl/ZoJoX6

ペットセーバー
http://petsaver.jp

(了)