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進化するセキュリティ組織
DXによりビジネスが高度化、さまざまな便益がもたらされる一方、サイバーリスクが増大しています。セキュリティの役割はいまや情報資産の防御にとどまりません。事業を守り、顧客や従業員を守り、しかしデジタル化はさらに加速させる。DX時代に求められるセキュリティの姿を探りました。ほか、いま押さえておきたい時局の動きを解説しています。
2025/06/05
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「和」を形骸化させる「ことなかれ主義」
カスハラなどの行き過ぎた言動・行動は、確かに増えているのかもしれません。しかし、これらをはなから相手にしない、すべて受け流せばよいという風潮も疑問です。一見大人の対応に見えても、それがまん延すれば今度は建設的意見の排除を招き、話し合いの形骸化を助長して、問題解決を遠ざけます。今回は「ことなかれ主義」の危険性を考えます。
2025/05/30
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サイバーアタックを想定したシナリオ型BCP演習の企画・運営手法
「座学とワークショップで学ぶリスク対策研修」はBCPと危機管理の専門メディア「リスク対策.com」が選りすぐりの専門家と共同して企画したオリジナルの研修です。一方的な講義だけではくみ取りにくい実践的な気付きを、グル―プ学習などを通して、他業界・他社などの多様な視点を交えることで得ていただくことに重点をおいています。本研修では、「サイバーアタックを想定したシナリオ型BCP演習」の実践を通して 効果的な演習の組み立て方から実施方法までを学びます。
2025/05/23
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「言霊」の国で議論は形骸化しリスクは隠される
前稿で触れた「言霊」の弊害を、今回もう少し考えます。「言霊」は実現して困ることを話題にしない思想ですが、タブーを避けた話し合いが早晩形骸化するのは自明でしょう。例えば「原発問題」「核問題」はどうでしょうか。日本における「言霊」の弊害は、現代の我々の前にも横たわっています。オープンな議論のできる情報環境が待ち望まれています。
2025/05/17
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忍び寄る親の介護リスク
第6回 介護経験がもたらすもの~教訓と介護後の人生設計~
これまで5回にわたり、認知症の母親を介護する中で直面した様々な課題と、それを乗り越えるための実践的対策について書いてきました。最終回では、介護という人生の転機を経験し、その後の自分の人生をどう再構築したのか、その過程で得た気づきについて綴っていきたいと思います。
2025/05/15
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忍び寄る親の介護リスク
第5回 介護施設選びの正解 ~後悔しない選択のために~
「お母さんを施設に入れるなんて、できないわ」「親の面倒は子どもが見るのが当たり前じゃないの?」こうした言葉を、私は施設探しを始めた頃、周囲から何度となく耳にしました。そして、私自身の中にも、そんな声が常にありました。これまでの連載を読んでくださっている方なら、私が東京で働きながら長野の母親を介護するという"遠距離介護"を選択したことをご存知でしょう。
2025/05/06
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
ドラマ「御上先生」が教えてくれた大事なこと
事実をとらえて本質をみつめ、課題を明確にして行動しなければ、リスクマネジメントはできません。そのためには健全な情報空間、言論空間が不可欠ですが、それが急激に歪んでいます。この環境にどう向き合えばよいのか。今年1月から3月まで放送されたドラマ『御上先生』に重大なメッセージがありました。問題解決のキーワードを紐解きます。
2025/04/30
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忍び寄る親の介護リスク
第4回 仕事と介護の狭間で ~キャリアへの影響と対策~
「お母さんが新型コロナウイルスに感染してしまったようです」 この電話を受けたとき、私は会社での重要な任務の真っ只中でした。皮肉なことに、新型コロナウイルス対策本部の主査として、社内の感染対策に関わっている立場だったのです。
2025/04/26
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混雑対策と集客の両立課題=万博、大型連休「試金石」に―開幕1週間
2025/04/20
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
行き過ぎた危険行動を誘発する情報環境
米・ケネディ元大統領暗殺の政府文書が、機密指定の解除により公開されました。一方国内では安倍元首相暗殺の公判がいまだ始まりません。「安倍なら何を言っても許される」という情報環境が凶行さえ許される空気を醸成したと考えますが、同じ空気が立花NHK党党首の襲撃、斎藤兵庫県知事のバッシングにもありそうです。情報環境の危機を考えます。
2025/04/17
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忍び寄る親の介護リスク
第3回 要介護認定の壁 ~知らないと損する制度の仕組み~
母の認知症診断から特養入所に至るまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。その最大の要因の一つが、私が東京、母が長野という「遠距離介護」の現実です。今回は、東京と長野を行き来しながら直面した様々な課題と、その対応策についてお伝えします。
2025/04/17
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忍び寄る親の介護リスク
第2回 遠距離介護の現実 〜東京と長野の間で〜
母の認知症診断から特養入所に至るまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。その最大の要因の一つが、私が東京、母が長野という「遠距離介護」の現実です。今回は、東京と長野を行き来しながら直面した様々な課題と、その対応策についてお伝えします。
2025/04/10
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忍び寄る親の介護リスク
第1回 仕事と介護の板挟みから身を守る実践的対策
「親父、おばあちゃんがすごくいちゃもんをつけてきて困るんだけど...」 その一本の電話は、長野の実家に寝泊まりしていた息子からのものでした。何気ない不満のように聞こえましたが、後になって思えば、これが母の認知症を知る最初のきっかけだったのです。
2025/04/03
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
新たな価値観とパワーのベクトルを見極められるか!?
世界中で価値観の衝突が起き、時代が激変しています。しかし、そのパワーのベクトルをメディアは必ずしも正しく伝えているとは限りません。既得権益構造はどこでも存在し、それは常に変革への抵抗勢力となり得ます。企業もまた、時代を動かすパワーの一つ。自らの方向性をどう見出していくのか、今回は二つの事象を問いかけたいと思います。
2025/03/31
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
偽情報の防止には政府の介入やむなしか?
ファクトチェックのために政府が介入し一定の情報統制を行うことは必要という論と、どんな理由であれ政府が情報介入・検閲を行うべきではないという論が真っ向対立しています。後者の代表は米トランプ大統領で、たびたびメディアから批判されているのは周知のとおり。しかし、それほど突拍子もない論でしょうか。今回は双方の論について考えます。
2025/03/17
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
ネット規制の問題点とネット空間の課題
ネット情報の規制は悪手であり、自由な情報空間が担保されるべきと語ってきました。情報統制は有事を除きタブー。その原則には多くの人がうなずく一方、自身の既得権益構造を守ろうとする人も多く、大義名分を付けて正当化しがちです。今回はネット情報空間の秩序を保つために必要な一定の規範とその問題点にスポットをあてます。
2025/02/28
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
フジテレビ異例の長時間会見を考える
企業のコンプライアンス・危機管理・リスクマネジメントに携わる皆さんは、先日のフジテレビによる長時間の会見をどのようにご覧になられたでしょうか。目を背けることができない事案で、憤りすら感じた方も少なくないかもしれません。今回は予定を変更し、この話題に関して、企業風土改善による再発防止という観点で語らせていただきます。
2025/02/10
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
時代に逆行する日本のネット規制論
日本ではネット情報を規制すべしという論が高まっていますが、米国などグローバル社会では規制を緩めるという逆の方向に向かっています。実は、ネット情報環境の歴史的変遷をたどれば、この件は一定の決着済み。ネットの自由度を高めようとするのは必然でしょう。今回はネット情報規制の実態とその意味するところを考えます。
2025/01/31
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
ネット情報規制の壁はもう崩壊している
情報環境の激変は、実は相当前から起きています。これまではその影響が社会的に顕在化していませんでしたが、ここへきてさまざまな現象が発露。あたかも、せき止めていた堤防が決壊し、大きなパワーとなって押し寄せてきているようです。そこで問題となる企業リスクを論考していくにあたり、今回は情報環境の何がどう変化したのかを考えます。
2025/01/17
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BCPの実効性を高める演習の企画・運営講座
「座学とワークショップで学ぶリスク対策研修」はBCPと危機管理の専門メディア「リスク対策.com」が選りすぐりの専門家と共同して企画したオリジナルの研修です。一方的な講義だけではくみ取りにくい実践的な気付きを、グル―プ学習などを通して、他業界·他社などの多様な視点を交えることで得ていただくことに重点をおいています。本研修では、「ワークショップ型演習」の実践を通して 効果的な演習の組み立て方から実施方法までを学びます。
2025/01/16
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シミュレーション演習の企画・運営講座【2025年】
「座学とワークショップで学ぶリスク対策研修」はBCPと危機管理の専門メディア「リスク対策.com」が選りすぐりの専門家と共同して企画したオリジナルの研修です。一方的な講義だけではくみ取りにくい実践的な気付きを、グル―プ学習などを通して、他業界·他社などの多様な視点を交えることで得ていただくことに重点をおいています。本研修は、BCPの改善点を効果的に洗い出せるようなシミュレーション演習を、受講者自らが設計し実施できるようになることを目標としています。
2025/01/08
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激動の2025年が始まる
激動の予感をはらんで2025年がスタート。今号はリスク対策.com の連載陣から、2025年に注視するリスクと企業が取り組むべき対策についてメッセージをいただきました。恒例の事例紹介は、降りかかる危機を教訓に課題の検証と改善を続ける企業を取り上げています。今年もリスク対策.comをよろしくお願いします。
2025/01/05
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
グローバリズムの終焉
トランプ氏の米大統領再選で社会の分断が進むといわれますが、むしろ社会の分断がトランプ氏を生み出したのでしょう。その分断の原因がグローバリズム。世界の同一化を基本理念とするがゆえ、価値の多様化を否定する構造をはらみ、それが分断を生み出して、世界中で衝突が起きています。多様な価値観が跋扈する環境下での生き残りを考えます。
2024/12/29
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危機管理白書2025年版
2024/12/17
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
反グローバリズムの台頭による混沌
ルールが本来の目的を逸脱し独り歩きをすることのリスクを考えてきました。その最大の事案は、いわゆるグローバルルールでしょう。たとえ自国に不利でも逸脱すれば国際社会の圧力を受ける。ただ、昨今は自国益最優先の動きが広がり、その象徴的存在のトランプ氏が米大統領選で再選、これまでのグローバルルールを見直す必要が出てきています。
2024/12/16