【ニューデリー時事】米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン北部で3日午前0時59分(日本時間同5時29分)ごろ、マグニチュード(M)6.3の地震があった。イスラム主義組織タリバン暫定政権によれば少なくとも20人が死亡、530人超が負傷した。死傷者はさらに増える恐れがある。
 震源地は北部バルフ州の州都マザリシャリフの近くで、震源の深さは約28キロ。同州と、隣接するサマンガン州で大きな被害が出ているもようだ。
 被災地からの映像では、人々がスコップを使い、がれきに埋まった住民の救出作業に当たった。マザリシャリフ中心部に位置する「ブルーモスク」と呼ばれる歴史的なイスラム礼拝所も一部損壊したと報じられている。
 アフガン東部では8月31日、M6.0の地震が発生し、山岳地帯のクナール州を中心に2200人以上が死亡した。同国はインドプレートがユーラシアプレートを圧迫する断層の上に位置し、地震が頻繁に発生する。 
〔写真説明〕3日、アフガニスタン北部サマンガン州で、地震により損壊した住宅(AFP時事)
〔写真説明〕3日、地震に見舞われたアフガニスタン北部バルフ州マザリシャリフで、負傷して搬送される男性(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)