2025/02/06
防災・危機管理ニュース
飲食業界のM&A(合併・買収)が急増している。2024年の同業界のM&A件数は85件と23年比で44%増え、新型コロナウイルスの感染拡大前の19年(101件)以来、5年ぶりの高水準となった。24年のM&Aの85件のうち、支配権の移動を伴うものは69件だった。コロナ禍後の景気回復に伴い、買い手である同業他社やファンドの業績が回復したことで潤沢な買収資金を確保できていることが背景にある。
飲食業界のM&Aを仲介するM&Aプロパティーズ(東京・新宿)が、全上場企業に義務づけられた適時開示情報などから集計した。24年の飲食業界のM&Aでは、事業の選択と集中で生産性を向上させる「戦略的売却型」が52%(44件)と前の年の47%(28件)から比率を高め、最も多かった。二番目に多かったのは「事業承継型」で28%(24件)を占めた。
日銀は1月23~24日の金融政策決定会合で政策金利を0.5%に引き上げることを決めた。市場関係者の間では金利の先高観も根強い。飲食業界のM&Aへの金利上昇の影響についてM&Aプロパティーズの中村幸司社長は「金利が上がったとはいえ、全般的にはなお低金利が続いており、買い手の投資余力が高まっていることから当面は大きな影響はない」としている。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- M&A
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/15
-
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方