2019/03/12
本気で実践する災害食
質問!1回で買う量は?
あっ!「ご質問ですか?」「はい、どうぞ!」
Q.1回にどれだけに買えばいいですか?
そうですね、1日分(1個110ミリリットル×4回授乳)×3日分=12個がひとつの目安です。そのうえで、母乳をあげることができる頻度を考慮して必要数をはじきだせばいいでしょう。1日4回授乳のうち2回は母乳を授乳する場合は、1日2個×3日分=6個となります。実際にはバラ買いもできますし、12個入り1梱包でも買えます。賞味期間は6カ月ですから、すべてを液体ミルクでまかなうとした場合は、半月分として15梱包ぐらい買っておくと安心です。災害時の備蓄も考えておきましょう。
Q.どこで買えばいいですか?
ネットで買えますし、ドラッグストア、子ども用品店などですね。粉ミルクや離乳食の扱いのあるところで購入できます。
Q.発売は?
消費者庁から表示許可を取得したのは3月5日でした。3月5日16:00~注文受付をスタートしました。3月6日にグリコ通販サイトにて発売。3月11日から全国で順次販売開始しています。
災害はいつでも、どこでも、誰にでも、容赦なく襲いかかります。今日他人ごとだと安心していると、明日は我が身です。油断しないで準備しましょう。
Q.粉ミルクか、それとも液体ミルクかの選択はどのように判断すればいいのでしょうか?
たとえばスーパーでネギを買うとしましょう。束ねたネギを買い、持ち帰って刻むか、それともプラスチック容器入りの刻みネギを買うか。各自が手間、風味、価格、保存性など総合判断して、どちらにするかを選択していることでしょう。これは価値判断ですから個人の自由です。他人がとやかく口出しする問題ではありません。まして国や自治体がとやかくいう問題でもありません。私の場合は液体ミルクを使って育児をしたので、その経験を踏まえ災害時の有用性を述べています。
Q.栄養面、味はどうですか?
実際に飲んでみて、味や色も母乳に限りなく近いと感じました。美酒よりおいしかった、とつけくわえておきましょう。
今回は、個人を中心にミルクの備蓄について考えてみました。企業や行政、被災者が集まる避難所などにおいても考えてもらいたい問題です。

(了)
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