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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
事なかれ主義はもはやリスクになる
ネットを中心に起きている「情報環境の民主化」は、事を荒立てないことをよしとするこれまでの価値観を覆し、企業のレピュテーション対応に再考を迫っています。うわべだけを取り繕う対応は今後、いわゆる物言わぬ多数派、サイレントマジョリティから見抜かれ、批判の的になるでしょう。情報環境をめぐるリスク構造の変化を考察します。
2025/08/15
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新 世界のリスクマネジメントの潮流
第3回 アメリカ海洋大気庁のデータの喪失
アメリカ海洋大気庁が最大19の嵐を予測している今年は、組織が最悪の事態に備えるために、データモデリングがこれまで以上に重要となる。実は重要なリソースが危険にさらされたり、完全に失われたりする可能性もある。
2025/08/05
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
容認すべき失言を糾弾する社会構造の問題点
政治家や著名人の失言が繰り返しメディアに取り上げられますが、一つ一つ丹念に見てみると、大別して2種の失言があるとわかります。うち、ポジティブな失言は総じて世間から糾弾され、一方のネガティブな失言は擁護されることが多いのはないでしょうか。このような傾向が生じる社会の構造と、その構造が抱える問題点を考えます。
2025/07/30
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【日本精工】“個”の力が企業を守る管理者と一般社員が実践する初動トレーニング
日本精工の阪下健作さんに、同社が進めている個々人の災害時の初動対応力の強化(訓練・演習)についてお話しいただきました。2025年7月15日開催。
2025/07/19
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
待望される「炎上上等」の良識的発信
相次ぐ炎上騒ぎによりネット上での議論自体を忌避する傾向が強まっています。しかし、リアルで推奨される議論がネットでは抑止されるというのは間違いです。本音の議論はネットであろうと推奨されるべきで、基本的な姿勢とルールを守るならば、意見の表明を臆する必要はありません。引き続き、現在の情報空間に巣くう社会的リスクを考えます。
2025/07/18
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新 世界のリスクマネジメントの潮流
第2回 「エージェント型AI」とは?そして、安全に利用するために
エージェント型AIは、タスクを自律的に実行し、「思考」に基づく意思決定を行い、サードパーティ製アプリケーションと連携してタスクの完了を促進する。
2025/07/18
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全社的リスクマネジメント(ERM)習得講座【2026年1月】
本研修では、受講者が全社的リスクマネジメント(ERM)の基本的な知識を習得し、COSOフレームワークを用いてリスクマネジメント活動を全社に浸透させる能力を身につけることを目標としています。
2025/07/18
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成熟するBCPの次なる一手
BCPが複雑化してマニュアル類が成熟、一方、ただでさえ人材不足のBCP事務局は情報量が増えて負荷が増大。この状況を打開すべく期待されるのがAIです。今回は活用シーンの代表例として、訓練シナリオの作成におけるAI技術開発の動きと実際の導入事例を紹介。恒例の企業事例は、経営戦略と連動した攻めのリスクマネジメントを取り上げます。
2025/07/05
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
正の関心度が嘘のリスクを減らす
嘘の看破を妨げる原因に無関心や感情論があります。うち無関心に関しては、養老孟司氏がベストセラー『バカの壁』で、人はどんなに情報を与えても関心度係数「a」が低ければ反応しないという真理を解いてみせました。実はこの係数をマイナスに拡張すると、感情論で嘘の拡散や真実の否定が起きることも説明できます。今回は関心度について考えます。
2025/06/30
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新 世界のリスクマネジメントの潮流
第1回 自動化がもたらす効率と潜在的リスク
今日の企業は、請求処理・顧客対応・データ分析・マーケティングなど、業務の多くをソフトウェア・アルゴリズム・人工知能(AI)によって自動化している。これにより業務は効率的かつ精密に、また大規模に処理可能となる一方で、必ずしも法的コンプライアンスを保証するものではない。とりわけ自動化が適切に管理されていない場合、善意で始めた技術導入が、規制当局による調査・集団訴訟・企業イメージの毀損など、重大な法的問題へとつながる可能性もある。
2025/06/30
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新・危機対応記者会見シミュレーション~実践型メディアトレーニング
本研修では記者会見の司会はじめ会社幹部(社長、担当役員、現場責任者等)の役になり、危機的状況についての説明や質問への回答、謝罪のポイントについて学んでいただきます。
2025/06/24
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サイバーセキュリティを経営層に響かせよ
デジタル依存が拡大しサイバーリスクが増大する昨今、セキュリティ対策は情報資産や顧客・従業員を守るだけでなく、DXを加速させていくうえでも必須の取り組みです。これからの時代に求められるセキュリティマネジメントのあり方とは、それを組織にどう実装させるのか。東海大学情報通信学部教授で学部長の三角育生氏に聞きました。
2025/06/17
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「嘘も100回言えば真実になる」は本当か
「嘘も100回言えば真実になる」といわれますが、この例えはご存じのように、嘘でも繰り返し発信し続けると誰もが真実と感じるようになるというプロパガンダの手法のことです。この手法がまん延すると、嘘を真実にするよう後から事実をつくり上げる構造にもつながりかねません。今回から、嘘と真実をめぐる社会構造とその問題点を考察します。
2025/06/17
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リスク対策.com5月のセミナーダイジェスト
リスク対策.comは毎月、リスク管理・危機管理の分野においてさまざまなテーマのセミナー・勉強会を行っています。今回は5月に開催したなかから「危機管理塾」の概要を紹介します。PRO会員(ライトは除く)のアーカイブ視聴が可能です。
2025/06/11
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進化するセキュリティ組織
DXによりビジネスが高度化、さまざまな便益がもたらされる一方、サイバーリスクが増大しています。セキュリティの役割はいまや情報資産の防御にとどまりません。事業を守り、顧客や従業員を守り、しかしデジタル化はさらに加速させる。DX時代に求められるセキュリティの姿を探りました。ほか、いま押さえておきたい時局の動きを解説しています。
2025/06/05
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「和」を形骸化させる「ことなかれ主義」
カスハラなどの行き過ぎた言動・行動は、確かに増えているのかもしれません。しかし、これらをはなから相手にしない、すべて受け流せばよいという風潮も疑問です。一見大人の対応に見えても、それがまん延すれば今度は建設的意見の排除を招き、話し合いの形骸化を助長して、問題解決を遠ざけます。今回は「ことなかれ主義」の危険性を考えます。
2025/05/30
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「リスクマネジメントの実践から学ぶ」 簡易ボウ・タイモデルを体験
ANAホールディングスでERMを担当する平井康雅さんに要因、事象、結果、対策の相関性を可視化することでリスク発生のメカニズムを把握し、リスクマネジメントを評価する簡易ボウ・タイモデルをご紹介いただきました。2025年5月27日開催。
2025/05/29
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気候変動適応がBCPにもたらすロングスパンの経営観
気候変動への対応として、企業には脱炭素による「緩和策」とともに、悪影響を最小限に抑えつつビジネスチャンスへ転換する「適応策」が求められるようになりました。長期的視点で気候変動のリスクと機会を分析し、経営戦略に融合させる取り組みは、BCPを新たなステージに引き上げる可能性を秘めています。BCPの未来像を聞きました。
2025/05/26
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再考・日本の危機管理-いま何が課題か
「言霊」の国で議論は形骸化しリスクは隠される
前稿で触れた「言霊」の弊害を、今回もう少し考えます。「言霊」は実現して困ることを話題にしない思想ですが、タブーを避けた話し合いが早晩形骸化するのは自明でしょう。例えば「原発問題」「核問題」はどうでしょうか。日本における「言霊」の弊害は、現代の我々の前にも横たわっています。オープンな議論のできる情報環境が待ち望まれています。
2025/05/17
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リスク対策.com4月のセミナーダイジェスト
リスク対策.comは毎月、リスク管理・危機管理の分野においてさまざまなテーマのセミナー・勉強会を行っています。4月に開催したなかから「危機管理塾」「ESGリスク勉強会」の概要を紹介。いずれも、PRO会員(ライトは除く)のアーカイブ視聴が可能です。また、防犯防災総合展2025に出展したときの模様も報告します。
2025/05/15
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忍び寄る親の介護リスク
第6回 介護経験がもたらすもの~教訓と介護後の人生設計~
これまで5回にわたり、認知症の母親を介護する中で直面した様々な課題と、それを乗り越えるための実践的対策について書いてきました。最終回では、介護という人生の転機を経験し、その後の自分の人生をどう再構築したのか、その過程で得た気づきについて綴っていきたいと思います。
2025/05/15
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忍び寄る親の介護リスク
第5回 介護施設選びの正解 ~後悔しない選択のために~
「お母さんを施設に入れるなんて、できないわ」「親の面倒は子どもが見るのが当たり前じゃないの?」こうした言葉を、私は施設探しを始めた頃、周囲から何度となく耳にしました。そして、私自身の中にも、そんな声が常にありました。これまでの連載を読んでくださっている方なら、私が東京で働きながら長野の母親を介護するという"遠距離介護"を選択したことをご存知でしょう。
2025/05/06
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世界のリスクマネジメントの潮流
プロバイダー頼りの落とし穴
企業は効率性を求めて、データの保存・処理にクラウドベースのSaaSそしてPaaSアプリケーションの導入を増やしている。一方でSaaSへの投資に応じたセキュリティへの投資は遅れている。セキュリティはソフトウェア・プロバイダーだけの責任ではなく、それを活用する企業にも及んでいるが、ややもするとプロバイダー頼りになりがちになる。
2025/05/05
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国際イベント開催中の注意点
大阪・関西万博2025が開幕しました。10月の閉幕まで約半年間、サイバー攻撃をはじめテロ、群集事故などさまざまなリスクに気をつける必要があります。もちろん、国際イベント期間中のリスクは会場周辺に限りません。オール・ジャパンで万博を成功させるための注意点を専門家に聞きました。恒例の企業事例は初動対策の見直しを取り上げます。
2025/05/05
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「リスクマネジメントの実践から学ぶ」簡易ボウ・タイモデルを体験
2025年5月の危機管理塾は5月27日(火)16時から行います。今回はANAホールディングスでERMを担当する平井康雅さんを講師に迎え、リスクマネジメントのワークショップを開催します。
2025/04/28