2019/07/25
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
緊急性なければ時間にも配慮を
ここまで書いて下記のリンクにあるコメントを拝見したところ、私と同じように感じている視聴者がかなり多いことに気づいた。
■BPO 放送倫理・番組向上機構 2019年6月に視聴者から寄せられた意見
https://www.bpo.gr.jp/?p=9946&meta_key=2019
惨事報道は私のように仕事で防災や危機管理を行っている業務を行っている者にとっては、犯罪予防や事故防止などに役立てるための具体的な内容や情報も多く、ありがたいこともあるが、避難勧告や指示情報や犯人が逃亡し、特定の地域に潜伏している等、視聴者の身に危険が迫る内容だったりするといった、生命・身体・財産・生活・自由を守るための情報以外は、一般の健康で安全な生活を送っている方々の家族団らんの時間帯などでの惨事報道は可能な限り行わない方がよさそうな気がする。
下記のビデオでは、ポジティブで明るい内容を放送することで、未来に希望を感じ、健康的で安全な生活に感謝したり、幸せを保持するために人々が助け合うきもちになったり、正の連鎖が生まれることの重要性を話している。
The positive future of journalism | Seán Dagan Wood | TEDxSussexUniversity(出典:YouTube)
世の中にはたくさんのメディアがあり、今、ネットを使えば世界中のさまざまな放送を自動翻訳などを用いて見ることができるが、だからこそ、日本のメディアが発信する番組のコンテンツ内容が日本国民ばかりで無く、世界の人々の暮らしをプラスに導き、人生において有用性のある内容のものがもっと増えることを期待したい。
来年の東京オリンピック・パラリンピックでは各国から観光客が訪れると思うが、ホテルでテレビから流れてくるニュースや番組放送を見て、「日本って、国民が知的で健康的で安全な国なんだなぁ〜」と思って欲しいい。
メディアも同じ予算と時間とエネルギーを費やすのであれば、ポジティブコンテンツを多く発信することに報道内容や番組方針を変えることで、社会からの信頼が高まり、スポンサーも広告効果に手応えを感じ、国民も人生を楽しく感じることが増え、社会に対する希望や期待を強く感じ、そして、日本という国をもっと愛せるようになるのではないかと思う。
(了)
一般社団法人 日本防災教育訓練センター
https://irescue.jp
info@irescue.jp
- keyword
- ワールドファイアーファイターズ
- 情報
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情の他の記事
おすすめ記事
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方