2019/08/28
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
獣医師会側の改善努力項目
(1)消防士の災害現場における動物への救急措置と獣医師法の関係について会内の意思統一、会としての公式見解の発出、協定書の締結
(2)動物の救急措置に関するマニュアル、手順書などの提供
(3)動物の救急措置に関する教育訓練についての獣医師の関与
(4)災害時に消防士と連携して動物の救急措置を行うシステムの構築
その他
(1)環境省、総務省消防庁等関係省庁による「通常災害(火災や交通事故など)と自然災害時における被災動物(犬および猫などの小動物)の救命救急処置に関する在り方検討会」を開催
(2)各専門家(環境省、総務省消防庁宇、獣医学、防災、法学)によって構成される協議会の設立
(3)(1)の協議会による啓発活動、社会への提言、議員会館でのシンポジウムの開催、政府・国会議員へのロビー活動など
(4)グレーゾーン解消制度(経済産業省提供)への申請
(5)家庭動物の救出救助、救命救急措置のスキルに対する資格認定制度の創設など
日々忙しい毎日を過ごしていると、日本は自然災害の多い国であることを忘れがちだが、ひとたび大災害が起こると被災するのは人間だけでなく、動物たち、その健康的な生活や安全な環境を失ってしまう。
災害の規模が大きいほど、人の生命身体を守ることが第一になるため、動物たちの心身のケアはどうしても後回しになってしまい、すぐに取り組むのは、現状の法的な仕組みとして容易なことではないかもしれない。
平成30年7月豪雨では、愛媛県内のショッピングセンターで、ペット販売店が水災害を被ってしまい、ケージに入れらたまま逃げることができなかった数十頭のペットたちも水に飲み込まれて死亡してしまったり、外飼いの犬たちが鎖につながれたまま死亡していたことなど、新聞記事にもなっていない。
同じ時代に生命を持ち、毎日、飼い主に寄り添って家族生活している動物たち。
災害直後は、人も動物も普段通りの精神状態を保つことが難しくなるため、心身のケアが必要である。特に具体的な体調不調や痛みや苦しみを言葉にして訴えることができないを動物たちのこともきちんと思いやってあげたい。
また、けがなど救急処置が必要なペットには、また、元の生活に戻って、幸せな毎日を送るために適切な処置を施す必要がある。
発災時に救出救助の専門家である消防士、自衛隊、警察、海上保安庁の隊員、ペットの専門家である獣医師たちが、具体的な準備のもとに1秒でも早く、救急処置が必要なペットを現場で助けてくれれば、ペットを家族とする全ての人たちにとって本当に心強いと思う。
私もペットを家族に持つ一人として、「通常災害(火災や交通事故など)と自然災害時における被災動物(犬および猫などの小動物)の救命救急処置に関する在り方」をぜひ、環境省を中心に早急に検討いただきたいと心から願う。
■熊本地震における被災動物対応記録集
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3003/full.pdf
■東日本大震災における被災動物対応記録集
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2508c/full.pdf
下記のリンクから、数え切れないほどの消防士による火災現場での動物への心肺蘇生処置を観ることができる。
https://www.youtube.com/results?search_query=firefighter+pet+cpr+2019
上記、法的アドバイスについては、法律事務所アイディペンデント・弁護士 南部弘樹先生監修。
■法律事務所アイディペンデント
http://idependent.jp
(了)
一般社団法人 日本防災教育訓練センター
https://irescue.jp
info@irescue.jp
- keyword
- ワールドファイアーファイターズ
- 消防
- 消防士
- ペット
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情の他の記事
おすすめ記事
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/24
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方