2020/06/23
福祉と防災
【地域連携、福祉避難所】
東日本大震災、熊本地震では、要配慮者が一般避難所に行ったものの不安定になるため、壊れた自宅や車で過ごしていました。逆に、福祉施設に300名もの地域住民が避難してきたため、50名の重症心身障害者を抱える中、困難な状況に陥った事例もあります。自治体にとっても、福祉避難所の開設・運営は初めてであり、十分な支援ができませんでした。
そこで、自治体と福祉避難所の協定を結んで事前に役割分担や備蓄を進めたり、自治会など地域関係者と連携し、訓練を繰り返すなどの準備をすることが重要です。
【備蓄物資】
一般的に備蓄品は、施設がそのまま活用できることを前提にしていて、避難先に第1次的に持ち出すものと、そうでないものとの区別がなされていません。また食料、薬など最低限のものはありますが、発電機や暖房の対策がまったくない場合もあります。万一の際、施設外へ長期間、避難することも想定した対策が必要です。
ひな型でつくる福祉防災計画
私たちの(一社)福祉防災コミュニティ協会は、近年の災害状況、法改正、人権配慮や地域貢献を考慮し、従来の研修テキスト「福祉施設の事業継続計画(BCP)作成ガイド」を改訂し、7月1日に「ひな型でつくる福祉防災計画~避難確保計画からBCP、福祉避難所~」(東京都福祉保健財団発行)を発刊します。
本書は、避難確保計画の要素を取り入れるとともに、避難に関する国際的な基準である「スフィア基準」により人命・尊厳を守る知識を解説し、また福祉避難所の開設・運営・訓練の内容を大幅に充実させています。
本書を読まれた方々が、自らの施設の実態に沿って本書掲載のひな型に記入することで、計画できるようにしました。多くの福祉施設で活用され、利用者、職員、地域住民の安全安心を守ることを願っています。
福祉と防災の他の記事
おすすめ記事
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/19
-
-
-
-
追跡調査中のハンタウイルス感染症原因ウイルスにはどんな特徴が?
世界保健機関(WHO)が5月4日に大西洋を航行中のクルーズ船で乗客3人が死亡し、ハンタウイルスの感染が疑われると発表した。その後、日本人1人を含む乗員と乗客はスペイン領テネリフェ島で下船。各国で追跡調査が行われている。ハンタウイルスは、いったいどんなウイルスなのか。ハンタウイルスに詳しい北海道大学大学院の苅和宏明特任教授に聞いた。
2026/05/14
-
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方