想定雨量や内水氾濫を知ろう

さて、ハザードマップでしっかり確認してほしいことあります。想定されている雨量です。

最新のハザードマップは、たとえば荒川だと72時間632ミリ、多摩川だと48時間588ミリというように、その川の想定雨量がちゃんと書かれてケースが増えているのですが、これについては、残念ながら小さく書かれているわかりにくいハザードマップがほとんどなのです。

しっかり目立つように想定雨量が書かれていて、かつ内水氾濫についても洪水と同様に意識できるよう書かれているハザードマップが横浜市の各区のハザードマップです。

洪水では1時間に90ミリ、内水氾濫では1時間に76.5ミリのときにハザードマップの被害が起こる想定です。想定雨量の数字がわかりやすいと自分で考えて行動しやすいので、こんなハザードマップが増えるといいなと思っています。

ちなみに洪水と内水氾濫の違いは、横浜市の水環境キャラ、かばの「だいちゃん」が解説してくれています。

ところで、ご自身の地域のハザードマップがわかりにくければ、川の名前で検索すると国土交通省の資料でおもしろいものが見つけられるかもしれません。

鳥取で講演した際、見たのがこの資料でした。

川の特徴がわかりやすくまとめられていて、

過去の歴史も書かれていたので、こういう、物語性のある説明って読みやすいし頭に入りやすいなと思いました。

最後に過去に氾濫したことのある場所を探しやすいハザードマップが、神奈川県川崎市の浸水実績図です。

表に名前だけ書かれていて地図で表記されていないものはわかりにくいですが、これは検索もしやすいです。

実は、まだまだ紹介したいものがあるのですが、今年で区切りよく終わらなくなるので、このへんで!

地域によってハザードマップの雰囲気が全く違っていたり、または離れた地域でも作成業者が同じだと解説部分が同じマップになっていたりするんですよ!

みなさまのハザードマップを年末年始、今一度見直していただけるといいなと思っています。災害時に見にいってもフリーズして読めない場合もありましたから、あらかじめチェックしたり、ダウンロードしておくことをお勧めします!

(了)